綿の織り成す
夜ぞらをまとえば
肩先から星が零れる
経糸（たていと）と緯糸（よこいと）の織模様のみで表現した夏と冬の星空テキスタイル。
やわらかな風合いの綿素材の大判ストールです。一年を通してご愛用いただけます。
RUCHKA STORE7月下旬に販売再開予定
7月1～7日：ご注文ありがとうございました！お渡しは8月～9月の予定です。
7月下旬：ストールの【生成】と【淡墨】のみ販売予定です。お渡しは9月下旬～10月の予定です。
色
色は定番の「淡墨（たんぼく）」「生成」と受注生産限定の「墨」。
洋装にも和装にも、カジュアルにもよそゆきにも合います。
淡墨 ＜たんぼく＞
たて糸が生成、よこ糸がライトチャコールの二色の綿糸を織って星空を浮きだたせた星まとい。北国の夜の風景のような静かな星空が広がります。
生成 ＜きなり＞
綿そのものの色・風合いの中に星たちが影を落とす生成の星まとい。シンプルで贅沢なストールはどんな装いにも合います。
墨 ＜すみ＞
受注生産限定の墨色に染めた星まとい。暗い夜空に光の加減で煌めく星たちをお楽しみください。（サンプル写真は房が結ばれていませんが、商品では結んでいます)
サイズ
ストール
幅約56cm、長さ約168cmの大判ストールです。長さ約15cmの房が両端についています。
マフラーのように巻いても、肩にかけても、二つ折りにしてひざ掛けにしても。取り回しの良いサイズです。
テキスタイル
受注生産限定のテキスタイルは裁断や縫製などの加工を施さない織りっぱなしの布です。ストールが横に二本並んだ大きさで、織りしろつきでざっくり125cm×168cmです。
肌掛け、二人掛けソファカバーによさげなサイズです。
※布の貼り具合などでサイズは前後します。ご了承ください。
制作
PARANOMAD × ステラナビゲータ × ルーチカ
星まといの図案は北半球の天の川。北極星を中心に夏と冬の星座が収まり、個々の星座が大きく歪まないような配置はステラナビゲータ（アストロアーツ）の助けを借りました。それを織模様にふさわしい図案の解像度にカスタマイズし、PARANOMADさんにデザインを依頼しました。
PARANOMAD
ルーチカでは何年も前から大判ストールの企画案がありました。しかし製造に課題があり長らく実現できずにいました。
そんな折、昨年、ひょんなきっかけでテキスタイルデザイナーのPARANOMADさんと出会いました。お話を聞くうちに機械織りの魅力と可能性に惹かれ、長らく温めていた大判ストールの企画が動き出したのでした。
PARANOMADさんは京都の丹後半島を中心に活動される敵廃るデザイナーさんです。デジタルデータを何種類もの織り模様（「組織」と呼びます）に変換し、機械織りで柔らかく織りあげてくれました。また、端の縫製や房かざりなども職人さんの丁寧な手仕事で仕上げてくださっています。
パラノマドは「世界に1枚のオーダーカーテンを届けたい」という想いから生まれたテキスタイルブランドです。ゼロからデザインを作る「オーダーカーテン」、クッションカバー・トートバッグなどの「プロダクト」、タペストリーやインスタレーション制作の「アート」、3つのカテゴリーを軸に展開しています。
PARANOMAD
ものづくりはいずれもそうですが、織物も例外ではなく作ってみないと完成図が想像できない技法です。何種類もの組織の組み合わせサンプルから、「皺になりにくくやわらかな手触りがいい」「小さな星や細い星座線もはっきり浮き出したい」「天の川は違和感なく夜空に溶け込み、でも天の川と区別できる面にしたい」「森は針葉樹のような模様で」「街はレンガ模様で」というルーチカの欲張りな注文をクリアする組み合わせを探していきました。
特に緯糸を先染の糸にして二色刷りのように表現した「淡墨」は、凹凸だけではなく色の出方が全く想像できませんでした。しかし織りあげてみたものが理想にピッタリの出来になったときの喜びは何にも代えがたいもので、PARANOMADさんと一緒に作り上げて本当に良かったと思った瞬間でした。
ステラナビゲータ
1枚のストールになるべく多くの星座をなるべく正確な位置・形で配置したい。北半球で見える天の川のまわりの星々を細長い1枚にできないか。という要求をかなえてくれたのがステラナビゲータです。
ステラナビゲータは国産の天体シミュレーションソフトです。様々な視点で、古代から遠い未来まで星空をシミュレーションしてくれるので、これまでも雑貨やマンガの星空描写で参考にさせてもらっていました。今回は基本機能では描写できない配置だったため、操作に詳しい友人に頼んでコマンドを使って特別に作図してもらいました。