ルーチカについて
君のポケットに 君だけの博物学を
博物学とは自然にあるものを観察、考察、分類する学問です。
「科学以前の学問」とも言われているように
昔の人が自らの好奇心を満たすために、興味の向くまま自由に楽しむものでした。
それは現代の、あなたの感覚、言葉、スタイルでもできるはずです。
好奇心の対象を見る、調べる、身に着ける、傍らに置いておく。
ルーチカは
あなただけの博物学を、あなただけのスタイルで愉しむお手伝いをします。
「ポケット博物学」によせて
19世紀に入るまで、「科学者」とは自らの興味を満たすために探求する人々のことを指していました。ダーウィンもメンデルも、研究を生業としていたわけではなく、知的好奇心を満たすために野に出て観察や考察を深めたのです。19世紀以降、研究者とは、大学や研究所などの特定の研究機関と雇用契約を結び、予算をとって大々的な研究をする人の職種名となっています。こういった現代の自然科学と区別するため、19世紀以前の古い自然科学の形態は「博物学」などと呼ばれたりしています。
昨今では趣味的な生活スタイルとして「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」などの文句で博物学の復古ブームが訪れています。主にアンティークやそのレプリカ、それらのモチーフを取り入れたアイテムをよく見かけるようになりました。このブームをきっかけに、博物学の雰囲気を楽しみたい方や知的好奇心を刺激された方が増え、それはとても素晴らしいことです。
ルーチカはSAYAとTOKOのユニットブランドですが、設立のきっかけは二人の知的好奇心を満たし、それらを何らかの形にすることでした。興味の内容は、鉱物学、地学から植物学や生物学に及び、まさに「博物学」。今後もこれらや、あるいは現代の自然科学の分野にもすそ野を広げながら、興味のあるものを探求して形にしたいと考えています。
メンバー
さとうかよこ(SAYA)
鉱物や理科趣味雑貨を販売するショップ「きらら舎」のオーナー。鉱物愛好家。カフェやさまざまな理科系ワークショップも主宰している。もと小学校教諭で理科クラブの顧問でもあり、実験や科学ネタが得意。著書に『鉱物レシピ 結晶づくりと遊びかた』(グラフィック社)、『標本BOOK』(日東書院本社)、『鉱物と理科室のぬり絵』(玄光社)、『鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ』(玄光社)、『鉱物のテラリウム・レシピ 水槽とガラスびんの中に作る鉱物の庭』(玄光社)などがある。
ルーチカではブレーンとして、ルーチカ図鑑やステルクララのテキストを担当しているほか、きらら舎アイテムの中でも主に物語性の高いものをステルクララの物語とつなげて制作している。
ささきさとこ(TOKO)
17年間、製薬会社の研究所に勤務しつつルーチカに携わってきたが、2019年に独立して画業と文具雑貨の企画デザインに専念することになった。水彩画やマンガも描く。
ルーチカのプロダクト企画デザイン、ルーチカ図鑑やステルクララの挿画、Web制作、卸担当。